フリーランス対応のファクタリングは、多くが即日振込に対応しています。
これは、迅速な資金調達を応援するためです。
ただし、最短即日をウリにしていても、絶対に即日で利用できるとは限りません。
ここでは、フリーランスが即日で資金調達をしてもらう方法、信頼できるファクタリング会社の選び方などについて解説していきます。
■そもそもフリーランスはファクタリングを利用できるのか?
フリーランスとは、企業に属さず独立した社会生活を営む個人事業主を指します。
サラリーマンと比べて社会的信用度は低くなり、ローンを利用するうえで不利です。
これはファクタリングにも言えますが、利用できるサービスがないわけではありません。
日本のファクタリング業界は欧米諸国と比較して大きく遅れている現実があります。
サービスが誕生したアメリカでは極めて認知度が高く、それ以外の欧州諸国でも日本より利用率が高いです。
日本では、資金調達法といえばローンを連想する方が多いですが、近年は少しずつファクタリングが浸透してきました。
それは、フリーランス向けのサービスが登場してきていることからもわかります。
フリーランス向けは、企業向けより利用額は少なくなりますが、上限値を見ると1億円の買取に対応しているサービスもあります。
フリーランスといっても事業規模の大小に差があり、事業利益が大きければ高額の買取に対応してもらえる場合があるのです。
一般的な取引額の範囲を見ると、10万円から数千万円程度となっています。
1億円を買取上限とするファクタリング会社もありますが、実際に1億円での買取が提示されるケースはほとんどないのが現実です。
■即日で利用できるファクタリングがある?
フリーランスの場合、資金調達の切り札として消費者金融のローンを利用するケースが目立ちます。
ただ、近年の消費者金融は融資に慎重になる傾向があり、以前ほどには高額融資をしてくれない傾向があります。
特に貸金業法が改正されて、グレーゾーン金利が廃止されてからこの傾向が強くなりました。
そこで、消費者金融から借り入れできないフリーランスが、ファクタリングに申し込む事例が増えているのです。
フリーランス向けのファクタリングはこうした事情を配慮し、即日振込に対応するところが多いです。
オンライン対応しているサービスであれば、面談なしで資金調達ができます。
近年はオンラインで必要書類を送信できる時代になり、それに伴ってファクタリングの審査時間も短縮化されているのです。
最短30分振込に対応するサービスが登場するなど、秘密裏での資金調達に重宝します。
即日で利用するためのコツは、必要書類を不備なく用意することです。
身分証明書や通帳、請求書などの提示を求められるので、事前に用意しておきましょう。
なお、信用力が低いと判断される場合は、追加資料を求められることがあります。
書類提出時における注意点は、虚偽の事実を記入しないことです。
もちろん書類の偽造は犯罪にあたるので絶対に避けましょう。
■個人信用情報機関に登録されていても大丈夫?
フリーランスがファクタリングを利用するうえでの懸念材料といえば、個人信用情報機関への情報開示請求と回答する方が少なくありません。
しかし、結論をいえば、ファクタリングは貸金には該当しないため、信用情報機関の履歴状況にかかわらず利用ができます。
すでに複数の消費者金融から借り入れしている多重債務の状況にある、借金の返済を数ヶ月延滞している、過去に債務整理をしてまだブラックのままといった状況でも申し込みできます。
ただし、過去にファクタリング会社を利用し、なんらかのトラブルを起こしている方は注意が必要です。
金銭のやりとりをする以上、ローンではなくても一定の信用力を求められます。
架空債権や二重譲渡などの方法で、不正に買取金を入手しようとする人も一部いるのです。
ファクタリング会社間では、特定の顧客情報を共有している事例があります。
もちろん初めてファクタリングを利用するフリーランスにとっては関係のない問題です。
■フリーランスが利用するファクタリングのタイプ
ほとんどが2社間ファクタリングとなり、これは売掛先企業に利用の旨を知られる心配がないからです。
資金力に余力のある状況では、ファクタリングを利用する必要はありません。
逆にいえば、ファクタリングに申し込みする時点で、事業資金が逼迫していると判断されるわけです。
そうした事実が売掛先に発覚すれば、今後の取引に影響が及びかねません。
企業間の取引は信用をもとに成り立っているため、手数料が安いからと売掛先を通した取引になる3社間サービスが良いとは言い切れないのです。
2社間サービスは、手数料が高くなるデメリットがありますが、売掛先には秘密裏で資金調達ができます。
さらに、審査・振込まで素早いという特徴もあるのです。
フリーランスが即日振り込みを実現するには、現実的に2社間サービスでなければ難しいでしょう。
3社間サービスだと、売掛先も含めて協議・審査が進められるので、利用まで数日以上を要するのが普通です。
また、2社間サービスであっても、対面審査が必須となる取引では即日での利用は困難になります。
そうした理由から、2社間サービスかつオンライン取引が可能なファクタリングを利用する必要性があるのです。
■債務や税金の滞納をしている場合は?
債務や税金の支払いを滞納していると、ローンから追加融資を受けることはできません。
新しい貸金業者に申し込みしても、却下されるケースが極めて高いです。
一方で、ファクタリングに関しては、債務や税金を滞納していても審査にはあまり影響しません。
審査で重視されるのは、申込者の信用力ではないからです。
あくまでも売掛先企業の信用力が重要です。
ここでの信用力とは売掛金の支払能力であり、今まで遅延なく支払いが続けられていたか、売掛先企業の経営状態に問題がないかなどを精査されます。
そのため、債務や税金を滞納しているフリーランスが、ファクタリングを利用するケースが増えてきています。
なお、気軽に利用できるサービスには給料ファクタリングがありますが、こちらはあくまでもサラリーマンが利用対象です。
フリーランスの場合は、フリーランス・個人事業主に特化したサービスを利用することになります。
■なぜスピーディーな利用が可能なのか
即日対応のフリーランス向けファクタリングは、担保・保証人が必要ありません。
これらを用意する必要がなく、また個人信用情報機関への開示請求も行われないのです。
利用における準備や手続きが少ないため、迅速な利用が可能になっています。
今すぐに利用したい方は、審査・振込の特徴を確認しておきましょう。
即日審査と即日振込は意味が異なっており、たとえば審査は即日で完了しても、実際に振り込まれるのは数日後というケースがあります。
即日で利用したい場合は、即日可のサービスを選択する必要があるわけです。
なお、最短即日を謳っている場合、最短があくまで即日であり、振り込みに数日を要するケースは少なくありません。
1分1秒でも早く資金を得るためには、大前提として必要書類を不備なく準備しておくことが基本です。
用意するべき必要書類の少ないファクタリング会社を利用するのも手です。
■即日振込だと手数料は高くなる?
即日振込のフリーランス向けファクタリングは、原則として2社間サービスに限定されます。
そのため、3社間サービスより手数料は高いです。
手数料は1~10%程度の設定が多く、買取額によって利率が変わるものが目立ちます。
たとえば、10万円の買取だと10%、1,000万円だと1%というように差が生じてくるのです。
利率が1%~と表記されている場合は、上限が表記されていないので、1%より高くなると考えてください。
一般社団法人が運営する非営利のファクタリングにおいては、即日対応可能なうえに手数料が安いなど、利用者にとってメリットが大きいです。
手数料を抑えるためには、手数料の利率上限が低い会社を利用することを大前提とし、さらに買取額別の手数料利率を比較検討してサービスを選んでいくことが大切になります。
手数料が10%を超えるようであれば、フリーランス向けとはいえども高利率だと言えるでしょう。
■オンライン完結できるサービスがおすすめ
フリーランス向けのファクタリングは、申込手続きが簡略化されたものが多いです。
近年はファクタリングサービスの競争激化により、オンライン完結できるサービスが増えてきました。
ただし、必要に応じて電話面談やヒアリングを要求されるケースがあるので、ここは事前に確認しておきましょう。
当然ながら、オンライン以外の手続きが必要になると、その分だけ振り込みに時間がかかります。
オンライン完結のメリットは、対面する必要性がないことが挙げられます。
対面が必要になると、審査で人間性をチェックされる可能性が高いです。
もともと対面審査は申込者の人間性、信用力を正確に診断する目的で行われています。
この対面審査は、申込者にとって懸念材料になることが多く、これは審査の場で緊張してしまう人が大勢いるためです。
たとえば、挙動不審な態度を見せてしまうと、それだけで審査が不利になります。
オンライン審査はお互いに顔を見せる必要がなく、緊張せずに進められるメリットがあります。
■複数社で比較検討をしてみる
同じ即日で利用できるサービスならば、少しでも高く買取してくれるファクタリング会社を選ぶべきでしょう。
そこで、即日対応している複数社に対して見積もりの申請をしてみてください。
見積もりは無料で対応しているケースが多いので、複数社に見積もりを出して最高額を提示してくれた会社と契約するのがおすすめです。
契約においては、償還請求権のない契約であることを確認しておきましょう。
償還請求権がある場合、売掛先がファクタリング会社に売掛金の支払いをできないと、申込者が代行して支払いする必要性が出てきます。
即日という言葉だけに着目せず、契約内容にもよく目を通しておいてください。
■なるべく早く振り込んでもらうためには
近年は、即時振込に対応する金融機関が増えてきていますが、まだまだ土日・祝日は対応が遅れる金融機関は少なくありません。
フリーランスが即日でファクタリングを利用するなら、なるべく平日の午前中に申し込みしましょう。
申し込みが午後になると、振り込みは翌営業日になる金融機関があるからです。
また、土日・祝日よりも平日のほうが即日対応してもらえる可能性が高くなります。
審査通過後は振込手続きが始まりますが、振込手続き開始までの時間はファクタリング会社によって異なります。
最短10分の会社もあれば、最短3時間の会社もあるのです。
最短即日という表記しかない場合は、審査通過後から振り込みまで数時間はかかると考えたほうが良いでしょう。
いずれにしても、午後より午前、かつ平日に申し込みするのが即日振込を勝ち取るポイントです。
■悪徳業者を避けるために
資金繰りが悪化しており焦っているフリーランスの方は、十分な情報収集をせずにファクタリング選びをしてしまうケースが多々あります。
その結果として、悪徳業者に遭遇してしまう事例が多発しているので、ファクタリング会社の企業概要は必ず調べておきましょう。
怪しい業者は会社概要が不明瞭で、また利用条件が不自然なほど良いのが特徴です。
直感的に怪しいと感じた業者は、最初から避けたほうが無難でしょう。
闇金業者がファクタリングを運営しているケースもあり、1,000%を超える手数料を請求される問題が発生しています。
利用に際して手数料の確認は必須ですが、特に手数料の上限を把握しておくことが重要です。
■まとめ
最近は、フリーランスを対象にしたファクタリングが増えてきました。
即日利用できる商品も多く、ローンを利用できない人から人気があります。
ファクタリング全般は個人信用情報機関の照会が不要であり、審査が迅速に進行するのが特徴です。
中でも、人気があるのは2社間サービスで、対面審査がないうえに売掛先との協議を避けられます。
ファクタリングなら他社の債務、税金を滞納している状況でも利用可能です。
今すぐに経営基盤を立て直したいけど、金融機関から借りられないという状況でも問題ありません。
フリーランス向けのサービスは企業向けと比較して手数料は高めですが、最近は手数料が低めで推移しています。
これは日本にファクタリングサービスが普及し始めている証拠でもあります。
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