資金繰りがうまくいかなかった経験があり、ブラックリストに載ってしまった方もいるのではないでしょうか。
金融機関での新たな借り入れが難しく、ファクタリングを活用したいと考えながらも、審査に通るか不安を抱えている方もいるかもしれません。
こちらの記事では、ブラックリストに登録されていてもファクタリングが活用できるのか、審査は厳しいのかについて詳しくご紹介します。
■ブラックリストに入った状態とは?
過去に返済しなければいけないお金を支払えずに、自己破産や債務整理を行った時期に信用情報に登録されている状態を言います。
お店の経営がうまく回らずに資金繰りが苦しくなってしまった時やプライベートでどうにもならず自己破産や債務整理を活用した経験があれば、ブラックリストに入っているでしょう。
しかし、ずっとブラックなわけではなく、ある一定の期間になります。
事故情報のことがブラックリストと呼ばれているもので、登録されている期間はだいたい短くて5年、長くても7年から10年です。
実際にブラックリストがあるわけではありませんが、この後削除されます。
・ブラックリストから削除された後
しかし、今度はなんのクレジットヒストリーのないスーパーホワイトと呼ばれる状態になってしまい、過去に何かあったのではないかと金融機関に思われて借り入れの審査が厳しい可能性もあります。
過去に借り入れをしていて、返済できずに自己破産や債務整理をした経験がある金融機関では、ブラックリストから削除された後も審査に通らないことがほとんどです。
1回でも迷惑をかけたということで、独自にリストを持っていて管理するケースも多いです。
そのため、せっかくブラックリストから抜けたと思っても、新たな借り入れが難しいケースも否めません。
■ファクタリングもブラックリストが関係するのか?
ファクタリングで借り入れする時にも、ブラックリストが関係するのではないかと不安に感じている方も多いでしょう。
資金を本来よりも早く手に入れられるため、金融機関で借り入れをする時と同じような仕組みに感じるかもしれません。
実際は、ファクタリングをする際にブラックリストは関係しません。
万が一信用情報を見た時に登録があっても、そこは審査基準に入っていないため安心して申し込みができます。
なぜファクタリングではブラックリストをあまり重視していないのかについてもご紹介します。
・新たに借り入れするわけではないため
ファクタリングは、ブラックリストに入っていても新たに借り入れをするわけではないため、審査に通過する可能性が高くなります。
そもそも売掛金の資産なため、借金にはあたりません。
もし何もないところから新たな借り入れとなれば、信用情報をチェックされて融資するかどうか決められてしまいます。
その場合は、ファクタリングの業者ではなく銀行や消費者金融を利用することになります。
資産を売却するだけですので、過去に自己破産や債務整理をしていたかどうかは関係ありません。
・取引先を重視するため
ファクタリングでは、売却をお願いしたいと依頼してきた業者ではなく、取引先を重視して見ています。
もし、あまり資金繰りが良くない場合、安易に業者としても受け入れてしまうと、後で資金が回収できずに困ってしまうためです。
支払能力がどの程度あるかどうかを見て、買い取るかどうかを決めています。
ファクタリングの依頼をしてきた企業が斜めになっているか、ブラックリストに載っているかはあまり関係ありません。
・取引先の状況が悪いと影響がある
自社がブラックリストに載っていて、新たな借り入れが難しい場合は問題ありませんが、万が一取引先の状況が悪い場合は影響が出てしまいます。
もし自社と同じようにブラックリストに入っていた場合、最悪買い取ってもらえない可能性が出てしまうのです。
ギリギリ審査に落ちなかったとしても、本来の手数料以上がかかってしまうリスクもあります。
■ファクタリングを利用するだけでブラックリストに載ることもない
なんとなく本来の期日よりも早く資金の回収をするためにファクタリングを利用すれば、ブラックリストに載ってしまうのではないかと心配している方もいるかもしれません。
ファクタリングを利用するだけでブラックリストに載ることもないですし、2社間で取引を行えば取引先にもわかりません。
借り入れではないため、関係なく利用できます。
基本的に、ブラックリストに載る場合は、借り入れた金額を長期的に延滞してしまった場合です。
もしくは、どうしても支払いができず、自己破産や債務整理をした場合のみです。
ファクタリングとはまったく異なるものですので、資金調達を考えている方は安心してください。
・支払いの遅延はNG
ファクタリングと金融機関のブラックリストは関係ありませんが、もし売掛金が入ってきたにもかかわらず、支払いを延ばしてしまうとその履歴が残ってしまいます。
売掛金が入ってきたらすぐにファクタリング業者に渡すようにし、支払いを滞らせないようにしましょう。
万が一支払いの遅延履歴が残ってしまうと、またファクタリング会社を利用して資金を早めに回収したいと思っても利用できなくなってしまいます。
遅延履歴があるから今後も怪しいと思われ、審査も通りにくくなります。
自社にとって不利に働いてしまいますので、支払いは何があってもすぐに行いましょう。
万が一複数のファクタリング会社で保有している遅延履歴に残ってしまうと、まだ利用した経験のない業者からも断られてしまう可能性があります。
ブラックリストとは別物ですが、約束を破るのは危険ですので覚えておきましょう。
■ブラックリスト関係なく資金調達したい時はおすすめ
特にブラックリストに関係なく資金を上手に調達したいと考えている時には、ファクタリングがおすすめです。
危なくない方法で資金調達ができ、信用情報を傷付けることもありません。
金融機関以外を使って資金調達をしようと思うと、それなりにできることは限られてきてしまいます。
中でも、ファクタリングは必要な書類も少なく、業者も多いです。
自社に合う業者も見つけやすく、利用のしやすさを感じることができるでしょう。
■ファクタリングの審査は厳しくない
金融機関に審査をお願いしてしまうと、審査が厳しく時間がかかります。
それに比べると、ファクタリングの審査はそこまで厳しくなく、優しい業者も多いです。
もちろん、複数の業者が存在しますので、結構シビアに見てくる場合もあります。
ブラックリストに載っている企業は、審査に落ちることに敏感になっているのではないでしょうか。
実際は、思っていたよりも問題がなければスムーズに資金調達が可能ですので、難しく考える必要はありません。
厳しさは金融機関よりも優しいのですが、ただ自社ではなく取引先に何かあった時には大変です。
思ったような金額を手にできない可能性もあります。
取引先の経営が安定している場合は問題ありません。
ローンと違い長い間契約をするわけではないため、そこまで厳しくは見られないというメリットもあります。
1年以上の長期的な契約にならないため、審査も緩く行われます。
■審査が厳しくない業者の探し方
企業がブラックリストに載ってしまった場合に、資金をどうにかしたいと思っても貸してくれるところがなく苦労している場合がほとんどでしょう。
苦しいから借り入れしたいのにどこも貸してくれず、債務整理や自己破産の選択肢しかなかった経験はもうしたくないと感じているのではないでしょうか。
少しでも審査が厳しくない業者を探したいと思っている企業の方へ向けて、比較的緩く行ってくれるファクタリング会社の特徴をご紹介します。
少しでもブラックリスト入りした時のように断られる経験はしたくないと思ったら、ぜひ参考にしてみてください。
・必要な書類が多くない
銀行で審査を受ける際、必要な書類が多くて大変だった経験はないでしょうか。
ファクタリング会社の中でもそこまで厳しい審査を行わない場合、必要となる書類が少ない傾向があります。
厳しい会社の場合、売掛金の支払いがされなければ困るため、経営状況や信用度などをしっかりと見ようとします。
すると、必然的にさまざまな書類が必要になり、集めるのが大変です。
そこまで必要書類を求められない場合は、審査項目が少ない証拠でもあります。
変に引っかかる可能性も少なくなり、審査通過する可能性が高くなります。
・個人事業主でも利用できる
基本的に金融会社では、個人事業主で経営も間もない場合は厳しく審査をします。
ファクタリング会社の中にも、同じようにある程度の厳しさを持って見ている場合も多く、個人事業主やフリーランスはお断りな場合もあります。
逆に、個人事業主やフリーランスでもOKにしてくれているファクタリング会社であれば、審査基準を優しくしている可能性が高いです。
法人よりも未回収の可能性が高くなると見られがちですが、リスクがあってもOKとしている業者は審査通過する可能性も高いと言えるでしょう。
・即日入金にも対応している
ファクタリング会社は複数ありますが、どこでも即日入金に対応しているわけではありません。
中でも、申し込みをしたその日のうちに入金してくれる場合は、審査基準が優しい可能性が高いです。
スピードを意識していますので、厳しく細かくチェックはしていません。
金融機関を思い出してみても、さまざまな書類を見られると、数週間はかかってしまいます。
即日で入金するからには、本当に重要な部分だけ見てクリアしていればスムーズに審査も通ります。
・さまざまなプランがある
申し込みを行う際に、特定の業界に特化したプランを用意している場合は審査も柔軟なケースが多いです。
一つしかプランがない時に比べて、皆が利用しやすいように工夫がされています。
事情も考慮してくれるような場合、優しい審査基準になっている可能性が高いです。
・審査通過率が良い
ファクタリング会社の中には、審査通過率を教えてくれている場合があります。
その通過率が高ければ、柔軟に対応してくれる証です。
あまり買取実績がない業者ではなく、実績が豊富で審査通過率が高いところを選びましょう。
■審査ではどんな点を見ている?
ファクタリングの審査では、一体どんな点を見ているのか気になっている企業も多いのではないでしょうか。
どこからも借り入れができずブラックリスト入りした時のようにならないように、審査で見られている点は把握し通過したいと考えているでしょう。
ここからは、ファクタリングの審査ではどこを見ているのかご紹介します。
・売掛先に信用があるかどうか
申し込みをしてきた企業の資産ではありますが、まだ確実に入ってくるお金かどうかはわからないため、売掛先に信用があるかどうかは審査で重点的に見ています。
ある程度信用度のある上場企業や国や地方自治体の売掛債権も信用度が高いとみなされ、問題なく資金をすぐ手にできます。
・依頼した企業に信用があるかどうか
かつてブラックリストに載ってしまったというのは関係なく、しっかりと売掛金を手にしたらすぐに返済してくれるかどうかを見ます。
企業としてだけでなく、人物が信用できる人かどうかをチェックしているのです。
話し方や服装がだらしない場合は、信用を得にくくなります。
中には、不自然な架空の売掛金を持ってきて、早く資金がほしいがために騙そうとする依頼者もいないわけではありません。
そのため、売掛金の申込内容だけでなく、さまざまな観点でチェックされています。
・売掛金の支払日がいつになっているか
ファクタリングの審査では、売掛金の支払日がいつになっているのかは重要です。
あまり申し込みの日から売掛金の支払日が離れていると、不安に感じられます。
逆に、1ヶ月前後などそこまで長くない期間であれば、価値があると思ってもらえます。
あまり期間が空いてしまうと、ファクタリング会社からしても倒産のリスクを感じてしまうためです。
万が一売掛金が回収できなければ、貸し倒れになる可能性があり、業者としても問題になります。
リスクを避けるために、買取はするものの、手数料は高く取る場合も多いです。
あまり支払日がかけ離れているものよりも、できる限り近いものを提出しましょう。
■まとめ
ファクタリングを利用して資金をどうにかしたいと思いながらも、ブラックリストに載っていると自信をなくしてしまうかもしれませんが、問題なく申し込みできます。
依頼した企業がブラックリストに載っていても、取引先が問題なく安定していれば資金にできます。
さらに、上場企業や国など信頼性の高い取引先であれば、手数料も高く取られることなくお金にできるでしょう。
ブラックリストはあくまで自己破産や債務整理をした時に載るものですので、ファクタリングとは関係ありません。
資金を早く手に入れたい場合は、上手に活用しましょう。
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