【ファクタリング知識📝】ファクタリングの仕組みやメリット、会社選びの際のサービス比較について

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ファクタリングは企業の売掛債権を利用した資金調達の仕組みです。
日本では手形による決済が多く利用されてきたこともあって、ファクタリングサービスはこれまで欧米を中心に行われてきましたが、手続きがWebで完結できるなど従来の資金調達方法と違って手軽に利用できるということもあり、最近は日本の企業でもファクタリングサービスに興味をお持ちの企業も増えてきています。
そこで、ここではファクタリングの仕組みやメリット、利用するうえでの注意点を紹介するとともに、ファクタリングサービスを提供してる各社のサービス内容についても詳しく見ていきます。

 

■ファクタリングとは

ファクタリングとは、企業が保有している売掛債権をファクタリング会社へと売却することで資金を調達する方法のことです。
売掛金や未収金といった売掛債権は、将来において金銭を受け取る権利にすぎませんが、ファクタリングを利用することで一般的に現金化するまでに1ヶ月~3ヶ月ほどかかる売掛金を早い時期に現金化することができます。
また、融資による資金調達と違って負債を抱えることがなく、当然ながら返済の義務もありません。


・ファクタリングの種類


ファクタリングには、買取型、保証型、医療型と、大きく3つの種類に分類することができます。
それぞれのサービスでニーズや目的が異なるので、特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。

 

1.買取型ファクタリング

ファクタリングの種類で最も多く利用されるのが買取型と呼ばれるファクタリングであり、なんの断りもなくファクタリングと言われた時は、この買取型ファクタリングを意味するのが一般的です。
買取型ファクタリングの目的は資金調達であり、保有している売掛債権をファクタリング会社へと売却し現金化します。
この時、手数料が発生するので、実際に手元に残る現金は売掛債権から手数料を減じた金額となります。
そして、この手数料がファクタリング会社の利益となるのです。

 

2.保証型ファクタリング

売掛金による取引で最も注意しなければならないのが、取引先企業の倒産などによって売掛債権が回収できなくなってしまう事態です。
万が一多額の売掛債権が貸し倒れとなってしまえば、自社の経営にも大きな影響が及ぶことは想像に難くないでしょう。
このような貸し倒れリスクを回避することを目的に行われるのが保証型ファクタリングです。
保証型ファクタリングでは、買取型と違って売掛債権を現金化するのではなく、売掛債権の回収に保険をかけることで債権の焦げつきに備えます。
保証型ファクタリングを利用することで、売掛債権が回収できなくった時にはファクタリング会社が代金を保証してくれるので安心です。
一般的に支払う保険料は、買取型ファクタリングで支払う手数料よりも少額であることが多いため、キャッシュフローに余裕があるならば保証型を利用したほうが費用を抑えることができでしょう。

 

3.医療型ファクタリング

医療型ファクタリングは、病院やクリニック、調剤薬局など医療機関を対象としたファクタリングサービスです。
医療機関は診療報酬が保険で支払われるため、社会保険診療基金や国民健康保険団体連合会へレセプト報酬を請求しなければならず、実際に入金があるのは請求後2~3ヶ月となります。
しかし、ファクタリング会社にレセプトを売却することにより、迅速な資金調達が可能となり、入金されるまでのギャップを埋めることができます。

 


・ファクタリングの仕組み


資金調達を目的とした買取型ファクタリングでは、どのような方法で売掛債権を現金化しているのでしょうか。
その仕組みには2者間ファクタリングと3社間ファクタリングの2つがあります。

1.2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは売掛債権を早期に現金化したい企業とファクタリング会社の2社間の契約において行われるファクタリングのことです。
具体的な手順は次のようになります。
①企業が売掛債権の買取をファクタリング会社に依頼
②ファクタリング会社は売掛債権の内容や取引先企業の経営状況などの審査を行い、結果に応じて契約内容や手数料などの条件を提示
③企業側が提示内容に合意したらファクタリング会社に売掛債権を売却し、手数料を引いた代金を受領
④取引先企業から売掛金の入金があったらファクタリング会社に送金
ここで重要なのは、2社間ファクタリングでは売掛債権を売却しても売掛金の回収業務は企業側が引き続き行うこと、そして売掛債権を売却した事実を取引先の企業に告知する必要がないという点です。
売掛金による取引は、すでに信頼関係がある企業間で行われるケースが多いですが、ファクタリングを利用したことが知られてしまうと、これまで築いてきた信頼関係が壊れてしまう可能性も否定できません。
その点、売掛債権を売却した事実を知られることがない2社間ファクタリングでは、そのようなリスクがなく安心です。

 

2.3社間ファクタリング

3社間ファクタリングはファクタリングを利用したい企業とファクタリング会社だけでなく、取引先の企業も加えた3社間の契約によるファクタリングとなります。
手順は次の通りです。
①企業の保有する売掛債権の買取をファクタリング会社に依頼
②ファクタリング会社による審査が行われ、その結果に応じた買取条件を提示
③提示された条件で合意したら契約を締結しファクタリング会社に売掛債権を売却、手数料を引いた代金を受領
④企業が売掛債権を売却した旨を取引先の企業に通知
⑤売掛金の回収はファクタリング会社が行う
2社間ファクタリングとは違って、3社間ファクタリングでは売掛債権の売却が取引先の企業に知られてしまいますし、手続きには3社間の合意が必要となるため、2社間で行うよりも時間や手間を要してしまうことがあります。
ただし、売掛金は取引先企業から直接ファクタリング会社へと支払われるので、回収業務などにかかる時間や手間はありません。
また、2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングのほうが一般的に手数料が低く設定されることが多いので、より多くの現金を必要とする場合には3社間ファクタリングのがおすすめです。

 

■ファクタリングを利用するうえで知っておきたいメリットとデメリット

ファクタリングには多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
メリットだけでなくデメリットも十分に理解したうえで利用するかどうかを決めるようにしましょう。


・ファクタリングを利用するメリット


従来の資金調達方法と比較してファクタリングには以下のようなメリットがあります。

 

1.スムーズな現金化が可能

売掛金による取引では実際に現金が支払われるまで数週間から数ヶ月を要するので、突然現金が必要となった時などに柔軟に対応することができません。
その点、ファクタリングを利用すれば売掛債権を売却することでスムーズに現金化することが可能です。
特に2社間ファクタリングであれば即日対応してもらえるファクタリング会社もあるので、支払期限が迫っている場合などにも助かるでしょう。

 

2.未回収リスクの回避

売掛金での取引では取引先の倒産などの理由で代金を回収できないというリスクが常に付きまといます。
そのようなリスクを避けるために取引先の経営状況を定期的にチェックしているという企業も多いですが、与信管理にかかる手間や時間も大きな負担となります。
しかし、ファクタリングにより売掛債権を売却してしまえば、その後取引先企業の業績が悪化して売掛金が回収できなくなったとしてもファクタリング会社に対して責任を負うことはなく、返金の義務もありません。
このように売掛金によって生じるさまざまなリスクを回避することができるのもファクタリングのメリットです。

 

3.お金を借りるわけではないので信用情報に傷が付かない

資金調達といえば金融機関からの融資やビジネスローンの利用といった方法もありますが、融資やローンはお金を借りる行為であり、負債が増加してしまいます。
一方、ファクタリングはあくまでも将来回収すべき債権を現金化しただけなのでバランスシートに悪影響を与えることがありません。

 

4.赤字でも利用可能、担保や保証人も必要ない

中小企業や個人事業者が銀行やノンバンクから融資を受ける場合は審査が必要であり、経営状況によっては融資を受けることができません。
しかしながら、ファクタリングでは売掛債権を保有している企業が赤字であっても取引先企業の経営状況が良好で債権回収に問題がないと判断されれば利用することができます。
また、融資の条件として担保や保証人を求められることもないので、資金調達のハードルが低いのも大きなメリットと言えるでしょう。


・ファクタリングを利用するデメリット


次にファクタリングを利用するデメリットについてもご紹介します。

1.売掛債権の全額を回収できるわけではない

ファクタリング会社を利用すれば手数料が発生することになり、実際に手にできる現金の金額は売掛債権から手数料を引いた金額となります。
当然ながら、手数料が割高なサービスを利用すればそれだけ利益が減少してしまうことになるので注意が必要です。
金融機関から融資を受ける場合にも利息を支払う必要がありますが、金融機関に支払う利息とファクタリング会社に支払う手数料のどちらの負担が大きいかを比較して利用するサービスを決めることが重要です。

 

2.利用できる金額に上限がある

ファクタリングは、売掛債権を売却することで現金を得るものですから、当然ながら売掛債権の金額よりも多くの資金を調達することはできません。
必要とする金額が売掛債権の金額を超えているのであれば別の資金調達方法も合わせて検討する必要があります。

 

3.悪徳業者が存在する

ファクタリングという行為自体は違法なものではありませんが、ファクタリング会社の中には悪徳業者も存在しています。
最近特に増えているのが個人を相手とした給与ファクタリングと呼ばれるもので、給料をファクタリング会社に売却することで給料日前に現金を手に入れることができるサービスです。
たとえば月末に支払われる30万円の給料をファクタリング会社に売却することで5万円お手数料を引いた25万円がすぐに支払われるといったものです。
これはファクタリングではなく貸付行為となるため貸金業法としての登録がある業者しか行うことができません。
利用にあたっては十分に注意しましょう。

 

■ファクタリングサービスの選び方

ここまで見てきたように、ファクタリングにはメリットが数多くあるため利用を検討している企業も多いでしょう。
しかし、ファクタリング会社はたくさんあるため、どの会社を選んだら良いのかわかりにくいと感じている企業経営者の方も多いと思います。
ここでは、ファクタリング会社を選ぶ際にどのような点に注意したら良いのかということについてご紹介します。


・ファクタリング会社を選ぶ際のポイント


ファクタリング会社選びで失敗しないためにも、利用前に次の点を必ずチェックするようにしましょう

1. 希望するファクタリングのサービスが提供されているか

ファクタリングの種類の箇所で紹介したようにファクタリングには2社間ファクタリングや3社間ファクタリングがあり、資金調達にかかる期間や取引先企業への通知の有無などの違いがあります。
また、ファクタリングの仕組みで紹介したように資金調達を目的とした買取型ファクタリングのほかに不回収リスクの軽減を目的とした保証型ファクタリングというものもあります。
ファクタリング会社によってはどちらか片方だけしかサービスを提供していないこともあるので、本当に必要としているサービスが提供されているかどうかを確認しましょう。

 

2.手数料が妥当なものか

ファクタリングは売掛債権をすぐに現金化できるという大きなメリットがありますが、それだけに手数料が高めに設定されています。
ファクタリング会社によって手数料は違いますが、あまり高い手数料を設定しているファクタリング会社を離床してしまうと結局は自社の資金繰りを悪化させてしまうことになってしまいます。
逼迫した状況では少々高い手数料でも契約してしまいがちですが、適切な手数料を提案するファクタリング会社を選ぶようにしましょう。

 

3.現金化までのどのくらいの期間が必要か

ファクタリング会社によって現金化までの期間も異なります。
どうしても今日中にまとまった金額の現金が必要であるのに即日現金化に対応していないファクタリング会社を利用しても意味がありません。
現金化に要する日数は必ずチェックしておくようにしましょう。
なお、短期間での現金化を希望するなら3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングのほうがおすすめです。


・各ファクタリング会社のサービス内容の比較


ここでは、評判の良いファクタリング会社のサービス内容についてご紹介します。

1.QuQuMo

QuQuMoは、株式会社アクティブサポートが運営する2社間ファクタリングを専門に行っているファクタリング会社です。
手続きはオンラインで完結、現金化までの時間が最短2時間というスピーディーな対応で人気があります。
2社間ファクタリングということで、取引先に知られる心配がないのもおすすめのポイントです。
手数料が1.0%~と低いのも魅力ですが、買取上限額は非公開となっています。

 

2.ビートレーディング

ファクタリング業界で比較的長い歴史を持ち、取引実績豊富で信頼性が高いと評判なのがビートレーディングです。
2社間だけでなく3社間ファクタリングや医療ファクタリングの利用も可能と、幅広いサービスを提供しています。
即日入金にも対応しています。
ビートレーディングの最大の特徴は独自の審査基準で、震災に必要な書類は通帳のコピーと請求書の2種類のみで、審査通過率はなんと98%です。
ほかのファクタリング会社で断られてしまってもビートレーディングなら資金調達が可能かもしれません。

 

3.一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構は、非営利団体である一般社団法人が運営するファクタリング会社です。
非営利団体ということもあり、手数料が最高でも10%と低く設定されているため安心して利用できるでしょう。
審査通過率も95%と高めです。
2社間、3社間の両方に対応しているので状況に合わせてサービスを選択することができます。

 

4.ベストファクター

ベストファクターは、2社間と3社間だけでなく医療ファクタリングにも対応した幅広いサービスの提供が特徴のファクタリング会社です。
個人事業主でもサービスを利用することができます。
買取の上限額が1億円と大きいですが、担保や保証人は不要で利用することができますし、全国への出張サービスにも対応しています。
取引先の信用を失うリスクのない2社間ファクタリングについては、スピーディーな資金調達が可能であり、最短で最短1時間以内での入金も可能です。

 

5.アクセルファクター

アクセルファクターは、最短1間以内での入金が可能というスピーディーなサービスで人気のファクタリング会社です。
とにかく急いでお金が必要だという方にはありがたいサービスでしょう。
買取制限額に制限がなく、少額の債権も買い取ってくれるので、中小企業や個人事業主からの信頼も高いです。
申込方法はオンラインにも対応しているので、全国どこからでも気軽に行うことができるのもうれしいポイントです。

 

■まとめ

ファクタリングは急に資金を調達しなければならなくなった時に非常に便利な方法です。
買取型や保証型など目的に合わせてサービスを利用することもできます。
債権を売却するだけですから負債が増えるわけではありませんし、財務状況が厳しくて金融機関から融資が受けられなくてもファクタリングなら資金調達が可能なケースも多くあります。
ただし、スピーディーな資金調達が可能な一方で、手数料が高額になることがあるため、利用しすぎるとかえって利益を圧迫してしまうこともあるでしょう。
ビジネスローンなどほかの資金調達方法も合わせて検討し、条件面で一番有利な手段を選択することが何よりも大切です。

 

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