ファクタリングは売掛金が多く資金も足りないときに大変便利ですが、探してみるとさまざまな会社がありどこを選んだら良いのかで迷ってしまうかもしれません。
すべてのファクタリング会社で一律に同じ条件ではないため、頼む前に他社比較しておくと安心です。
本記事では、ファクタリングを頼む際の他社比較をするポイントやメリット、流れについて紹介します。
■ファクタリングの歴史
ファクタリングは近年になって始まった手段ではなく、日本では1970年ごろから少しずつ利用されていました。
それまでは約束手形が使われてきたため、あまりなじみのないものだったのです。
平成初期あたりから約束手形が少なくなり、その分売掛金を扱うケースが増えてきました。
ここから、早く現金にしたい企業がファクタリングを使いたいと活用するようになりました。
今では多くの企業が活用し、必要な資金へ充てています。
■ファクタリングを他社比較するポイント
まだファクタリングを利用したことのない企業は、どの基準で選んだら良いのかわからないかもしれません。
知識がない状態で申し込みをしてしまうと、不利な条件で契約してしまう可能性もあります。
ここからは、ファクタリングを他社比較するポイントについて紹介します。
・手数料を見る
ファクタリングは、一律いくらの手数料でなければダメとは決まっていません。
さらに手数料以外にもさまざまな名目をつけて、費用が必要になる場合もあります。
一見売掛金を上限の額で了承してもらえる条件が良いように見えても、他の手数料の項目が多く価格も高い場合は大変です。
手数料関係はすべてお客様持ちと考えていて、事務手数料や審査費用の他に内容証明や書留郵便代、弁護士費用なども取るようなところもあります。
手数料と言っても、さまざまなものがかかってくる可能性がありますので、細かく比較しておくと良いでしょう。
・償還請求権の記載があるかどうか
基本的にファクタリング会社にお願いをして了承が得られれば、現金を手にできます。
万が一取引先の会社で何かあって支払いができなくなっても、自社で返金する必要はありません。
しかし契約書の中に「償還請求権」の記載があれば、状況が変わってきます。
この記載があると万が一債務不履行になってしまったとき、売掛債権の買い戻しを求められてしまいます。
万が一のことがあるとせっかく手にできた資金を返金しなければいけなくなるため、困ってしまうでしょう。
契約書は細かくさまざまなことが書かれているため、自分たちで償還請求権の記載を見つけようとすると見逃してしまうかもしれません。
契約をおこなう前に、償還請求権があるかどうかを直接聞くことがおすすめです。
・審査はどの程度かかるのか
ファクタリングを選ぶときには、審査のスピードも比べておきましょう。
売掛金が入ってくるのを待てず、すぐにでも資金がほしいと思っているにもかかわらず、振り込まれるまでに遅かったらイライラしてしまうのではないでしょうか。
どの会社を選ぶかによっても、審査のスピードは変わってきます。
選ぶコツは、オンラインの申し込みにも対応しているかどうかです。
対面もオンラインも、そこまで変わらないようなイメージがあるかもしれません。
しかし実際は、オンラインで申し込みできるファクタリングがスピーディーで、早ければ申し込みしてから数時間で結果が出ます。
・振込までの時間を見る
審査はスピーディーで問題がなくても、今度振込までの時間が長ければ意味もありません。
せっかく結果がすぐに出て現金も手にできると思ったのもつかの間、数日待たされてしまう可能性もあります。
ファクタリング会社によっては数日から数週間日数を要するところもあり、結果は即日にわかっても現金を手にできるまで時間がかかるケースもあります。
一方、申し込みをして結果が出たら、最短で即日振込をしてくれるファクタリング会社もあるため他社比較は重要です。
・契約の期間にも注目
ファクタリング会社を利用すると、契約期間があります。
どこでも同じではなく、会社によってさまざまです。
大抵の場合は1年契約になることが多いですが、それ以上の決まりになっている可能性もあります。
必要ないから解約したいと思うと、また別途違約金もかかるため注意が必要です。
売掛金を現金へ変えられるため便利ではありますが、そこまで長く利用するつもりがなければ契約期間は見ておくと良いでしょう。
あまり長いファクタリング会社は避けておくと安心です。
・買い取り率も見ておく
すべてのファクタリング会社で、売掛金に対して100%の金額で買い取ってくれるとは限りません。
取引先の審査をして問題がないとしても、90%程度の金額を提示されてしまう可能性もあります。
手数料と一緒に、買い取り率も一緒に見ておくことは重要です。
自社に入ってくる金額が変わってきます。
・ファクタリングの種類も見る
ファクタリングには、二者間と三者間があります。
どこの会社にお願いしても両方の中で選べるイメージがあるかもしれません。
しかし、ファクタリング会社によっては二者間がないケースもあります。
あまり取引先に利用することを知られたくない、早く現金にしてほしいと考えている場合は、二者間ファクタリングがおすすめです。
三者間の場合は、取引先に伝えなければなりません。
中にはまだ二者間と三者間、自社にとってどちらが合うのかわからないと迷っている場合もあるでしょう。
三者間だけでなくどちらも検討できる選択肢がある会社を見つけておけば、より自社に合う種類で契約できます。
・担保や保証人が必要ではないかどうか
ファクタリングのメリットとして、銀行から新たな借り入れをするときと違い担保や保証人が必要ないと言われています。
しかし実際は、担保や保証人を要求してくるファクタリング会社もあるのが現状です。
万が一必要になった場合、手間がかかりすぐに資金を手にできません。
それだけでなく余計な費用もかかってしまい大変です。
後悔しないように担保や保証人が必要ではないか調べておくと良いでしょう。
・信頼できそうな会社かどうか実績を見る
どんなにサイトへ良いことを書いてあったとしても、実際はほとんど実績がなく怪しいファクタリング会社の可能性もあります。
中には悪質な業者も混在していますので、表面だけを見てすぐに契約するのは危険です。
信頼できるかどうか評判を始め、実績があるかどうかも確認しましょう。
新しいファクタリング会社のすべてが怪しいわけではありませんが、評判や実績が少ないため注意する必要もあります。
社歴がある割には実績が薄いファクタリング会社も避けましょう。
・自社としての目的を明確にしておく
さまざまなファクタリング会社があり、会社ごとに特徴や強みが変わってきます。
自社がなぜ売掛金を早めに現金にしたいのか明確にしておかなければ、思っていたサービス内容の業者を選べない可能性があります。
たとえば大型の製造機器を導入するために資金をすぐにでも集めたい場合は、スピーディーさを売りにしているファクタリング会社を選びましょう。
信頼や実績があっても審査結果から振込までに数か月かかるような場合は、困ってしまいます。
逆に急ぎではなく自社の経営を健全化したいときは、スピードよりも手数料が安いファクタリング会社を選ぶと成功します。
・審査が不安なときは通過率を比較する
自社でファクタリングに申し込みをしたら、本当に通過するか不安を抱えているかもしれません。
基本的に申し込みをした企業ではなく、取引先の信用度を審査します。
そのため自社が資金繰りに困っていて、銀行の借り入れが難しいと感じている場合は問題ありません。
しかし取引先が危ない状況で下手をしたら倒産する可能性がある状態だと、審査をしても通過しない可能性があります。
取引をしていく中でなんとなく怪しい雲行きを感じ、ファクタリングをして売掛金を早く現金にしたいと考えている企業もいるかもしれません。
その場合は、いくつかのファクタリング会社を比較して、通過率にも注目してみましょう。
厳しく審査をしている会社は難しいですが、中には平均よりも審査基準を緩くしている場合もあり、うまくいけば通過するかもしれません。
不安があるときには、審査通過率が高い会社に申し込みをしてみましょう。
■他社比較をするメリット
ファクタリングでは、事前に他社比較をしておくことでさまざまなメリットがあります。
どんなメリットがあるのか紹介します。
・悪徳業者を判別できるようになる
最初に見たサイトがたまたま悪徳業者であっても、利用した経験もないために何がおかしいのかわからず、だまされてしまう可能性があります。
しかしいくつか他社を見ていくと、サービスの違いがわかってきます。
最初パッと見たときには良いことが書かれていても、細かく比べていたら費用がやたらとかかってしまう、手数料が異常に高いなどがわかるでしょう。
だまされないためにも、他社比較は重要です。
・相場がわかってくる
いくつかのファクタリング会社を比較すれば、相場がわかってきます。
できれば5社程度比べて、手数料や他にもかかる費用がトータルでいくらかかるのか見ておくと良いでしょう。
手数料がどんなに安くても、他にかかる費用が多ければトータルの金額も高くなります。
5社程度比べると、あまりにも高い手数料を提示している会社もわかってくるはずです。
・知識がある状態で契約できる
まったくファクタリングについてわからない状況で話を聞きに行ってしまうと、不利な条件を提示されてしまう心配もあります。
すべての業者でおこなっているわけではありませんが、数が多い分どんなファクタリング会社を選んで話を聞いてしまうかはわかりません。
一見初めてだからとやさしく丁寧に話してくれているようでも、高めの手数料を提示される可能性もあります。
相場や他社の知識もあれば、手数料が明らかに高い、他よりもさまざまな料金を請求してくれるなどがわかってきます。
おかしい場合は、キッパリと断ることも可能です。
■他社比較をする流れ
ここからは他社比較をするときの手順について紹介します。
・申し込みをする
まずはオンラインや電話などで申し込みをして、見積もりしたい旨を伝えます。
・見積もりは具体的に話す
売掛金のいくらを現金にしたいのか、具体的な金額を伝え、見積もりを出してもらいます。
おおよその手数料や条件がわかるので3~5社程度に依頼してみましょう。
・他社比較をする
どんな条件があって費用はいくらかかるのか、じっくりと見て検討します。
だいたい決まってきたら見積もりを見ながら交渉し、条件の良い会社に決めましょう。
・必要書類を提出し審査を受ける
頼みたいファクタリング会社が決まったら必要書類を提出して、審査を受けます。
無事審査が通過すれば現金も指定した口座へ振り込まれます。
■まとめ
ファクタリングは事前に他社比較しておくと、より自社にピッタリな会社が選べます。
相場や悪徳業者も見分けられるようになるため、いくつか比較しておきましょう。
弊社は一般的なファクタリング会社と比べて、お客様が安心して利用しやすいように設定しております。
たとえば、手数料は一般的に15~25%かかりますが、弊社では1%~となります。
また、スマートフォンやパソコンを使って、どこからでも簡単に手続きができるのも強みです。
早く資金が必要な場合も、申し込みから入金まで最短2時間で対応可能です。
これからファクタリングの申し込みを検討している場合は、ぜひご相談ください。
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