資金繰りが厳しい企業は、少しでも早く現金を手にして立て直したいと考えるでしょう。
その際、売掛金があるのであれば、ファクタリングがおすすめです。
ただ、申し込みの仕方によっては、審査結果がすぐに出ない場合もあります。
こちらの記事では、ファクタリングの審査結果を少しでも早く出し現金を手に入れるコツについてご紹介します。
■ファクタリングとは
自社が持っている売掛金を、期日が来る前にファクタリング会社に譲渡して現金化することをファクタリングと言います。
早く現金が欲しいと思っても、売掛金の期日よりも前に取引先からお金を受け取ることは難しくなります。
しかし、ファクタリングを利用すれば買取代金を早めに受け取れるため、資金繰りが厳しい企業も助かるでしょう。
審査もそこまで厳しいものではなく、自社がどんなに資金繰りが良くない状態あっても、見られるのは取引先なため通過するケースが多いです。
取引先によっぽど何か不安な点がなければスムーズです。
■ファクタリングの審査を早くするコツ
ファクタリングを申し込みした際に、場合によって時間がかかってしまう可能性もあります。
できる限り早く手元にお金が欲しいと思っている時には、待つことが大変に感じてしまうでしょう。
ここからは、審査の早いファクタリングを選ぶコツについてご紹介します。
・二社間を選ぶ
ファクタリングを申し込む際、二社間か三社間か好きなものを選択できます。
二社間は、自社とファクタリング会社だけで話を進め、審査を行います。
対して三社間は、自社とファクタリング会社のほかに取引先も交えての審査です。
そのため、取引先に説明をして話し合いをしなければならないですし、時間がかかります。
二社間を選べば必要書類も少なくて良いので、審査も簡素化されます。
わざわざ取引先に申し込みをする旨を伝えなくても良いので、変に思われて今後の仕事が来なくなったら不安と感じている企業にもおすすめです。
後でファクタリング会社から取引先に何か情報を漏らされることもありません。
二社間で申し込みをする際は、相談すると買取金額の見積もりを提示してもらえます。
その後契約の締結を行い現金化できます。
自社に期日になったら取引先からお金が入ってきますので、ファクタリング会社へ支払えば完了です。
利用する場合、取引先からお金が入ってきたら速やかに支払うことが大切です。
だいたいは10日以内に設定されていますので、それよりも早めに支払うようにしましょう。
・オンライン申し込みを選ぶ
ファクタリングの審査を早く行いたい時には、オンラインで申し込みをすることもおすすめです。
ほかにも、対面で申し込みする方法もありますが、時間がかかる場合も多いです。
オンラインの場合、パソコンやスマートフォンから必要な事項を入力すれば、最短30分ほどで結果が出ます。
申し込むタイミングや業者にもよりますが、対面と比べると早いことがほとんどです。
さらに、地方に住んでいる場合、対面の業者まで足を運ばなければならない方も多いでしょう。
申し込みにたどり着くまでにも時間がかかります。
オンラインであればインターネットがつながる場所からならどこからでも申し込みができるため早いです。
・提出物の準備をしておく
申し込みから審査を行うには、提出物の準備も必要です。
ファクタリング会社によって必要としている書類に違いがあるので、前もって調べておくと良いでしょう。
申し込みと同時に種類も問題なく提出できれば、最短の時間で審査結果が出る可能性も高まります。
一般的に準備したい提出物は、免許証やマイナンバーなどの本人確認書類、請求書、売掛先との契約書や納品書、注文書など、取引した履歴がわかる口座通帳の写しです。
ほかに、法人の登記事項証明書や納税証明書など別の書類を求められる場合もあります。
万が一追加で提出物を求められてもすぐに出せるように、必要となりそうな書類を準備しておけば当日焦ることもありません。
できる限り準備して申し込みしましょう。
ファクタリング会社によりますが、提出物を簡素化していて、請求書と通帳の写しの2つがあればOKとしているケースもあります。
さまざまな提出物を事前に揃えなくても良いので、申し込みしやすいでしょう。
・債権譲渡登記が必要ないところを選ぶ
債権譲渡登記ができれば、手数料を安く抑えられるメリットはあります。
しかし、手続きを行うとどうしても時間がかかってしまいます。
少しでも早く審査を進めて現金を手に入れたい時には、債権譲渡登記が必要のない業者を選ぶのがコツです。
即日発行が難しい場合も多いので注意しましょう。
・当日の朝一番がおすすめ
ファクタリングの審査を申し込みする際、即日を目指すなら、朝一番の時間帯がおすすめです。
万が一同じように申し込みを考えている方が多い場合、順番に審査が進んでいくので時間がかかってしまいます。
現金を銀行口座に振り込んでもらう時にも、午後3時を過ぎてしまうと翌日以降の扱いになってしまうケースも多いです。
そうなると、早くお金が欲しいと思っても早くて翌日、土日を挟んでしまうと月曜日になってしまい遅れます。
申し込みの時間は当日の遅くても午前中には済ませるつもりで、早めを心がけましょう。
・事業規模が大きい業者を選ぶ
審査を早く行い即日でファクタリングを行いたい時には、事業規模の大きさもチェックするようにしましょう。
事業規模があまり大きくないと資金力あまりなく買取金額によってはすぐに準備できないケースもあります。
早く欲しいと思っても業者側で資金を準備してからでなければ買取してもらえないため、少し待たなくてはなりません。
さらに、資金が大きくなるとそれだけ手数料も高く設定されてしまうケースもあります。
できる限り事業規模が大きい業者を選ぶと、余計な心配をせずに済みます。
■ファクタリング審査を受ける場合の注意点
少しでも早くファクタリングで現金を手に入れたいと思うあまり、悪徳業者に引っ掛かっては大変です。
ここからは、ファクタリングの申し込みをする際に気を付けたい点についてご紹介します。
・書類不要な業者は危険
本来ファクタリングでは、いくつかの書類が必要になり、業者によっては追加で求められることもあります。
どんなに少なくても請求書と通帳の写しは求められます。
にもかかわらず、申し込みの際に書類は不要と掲げている業者があったら怪しいと思いましょう。
普通に考えて、何も審査をしないでお金を一括で振り込んでくれるような業者はありません。
正規の業者であれば、売掛金をしっかりと回収できるように審査を行います。
どんな売掛金かによって設定する手数料も変わってくるため、書類は必要です。
さらに、お金が欲しいばかりに嘘の書類を提出しているかもしれないため、偽造していないかどうかも見ます。
一見良心的な書き方をしたファクタリング会社でも、書類不要な場合は避けましょう。
・審査なしも同様にダメ
さまざまなトラブルを回避するために、審査はオンラインでの申し込みで最短30分であっても必ず行います。
そこそこの業者で見ているポイントに違いがあったとしても、しっかりと審査はしています。
売掛金先の信用力も見ないで契約ができるようなことも、書類と同様にありません。
どんなに早くお金が欲しいと思っても、審査なしは危険です。
・事前に一時金が必要と言われたら断る
お金に困っていてファクタリング業者へ申し込みしているにもかかわらず、もっとお金を取ろうとするような場合は悪徳業者ですので注意が必要です。
普通は、一時金が必要になることはありません。
手数料はかかりますが売掛金から引かれるため、そのほかのお金を要求してくれることはありません。
ほかにも、契約するための保証金を求められてしまうケースもありますが、これも一時金と同様本来支払う必要はないためおかしいと思いましょう。
少しでも変な話が出てきたら、契約するのはやめましょう。
・手数料の相場を事前に確認しておく
ファクタリングの手数料は業者ごとに多少の差はありますが、それでも相場があるので事前に覚えておきましょう。
もし相場よりも高い手数料を設定している場合は、悪徳御者である可能性が高いです。
利用するのが二社間の場合は10～20%、三社間の場合は1～5%程度が相場です。
もし二社間で申し込みをする際に40%など高い金額を言われたら、その時点で断りましょう。
悪徳業者は巧妙に話をしてお金を取ろうとしますので、手数料を低く言っておきながら追加で一時金を要求してくれるような場合もあります。
この場合もおかしいため、契約しないようにしてください。
・ファクタリング業者の経歴を見る
一見都合の良いような話が書かれていても、実際は実在しないファクタリング業者の可能性もあります。
ホームページの中には、必ず所在地や本社などが書かれています。
しっかりとその場にある業者かどうか、チェックしてから申し込みをしましょう。
悪徳業者の場合住所や電話番号を載せていても、架空なケースが多いです。
特に住所を調べてみると、関係のない企業が入っています。
住所や電話番号、本社や営業所の記載があるのは当たり前で、間違いなくある業者かどうか見ましょう。
ほかにも、実際に利用した方の口コミや比較サイトもチェックします。
その業者のホームページに載せてある口コミだけでなく、外部のサイトもチェックしておきましょう。
■審査の早いファクタリングを利用するメリット
ここからは、審査の早いファクタリングを利用するメリットについてご紹介します。
・申し込み当日に現金を手にできる
最短で当日30分や60分と書かれているファクタリング業者で申し込みをすれば、スムーズに行くとその日のうちに現金を手にできます。
早めに支払いが必要な業者がある場合など、その日のうちに現金を手に入れられることで余裕感が生まれるでしょう。
自社の資金繰りが苦しい場合も早めにお金が手元に来ることで、安心感につながります。
審査に時間がかかり何週間も待たされると、本当にお金が入ってくるのかわからず不安になってしまうものです。
審査の早いファクタリングを利用すれば、不安の時間も短くできます。
・現金にできるのもスムーズ
審査の早いファクタリングでは、現金にできるまでの契約手続きがスムーズです。
特にオンラインではAIも活用して、ポイントを見ながら手早く審査を行っていきます。
変に時間がかからないため、現金を手に入れるまでもスムーズです。
・銀行の融資よりも早い
資金繰りが大変だと感じたら、まず思い浮かぶのが銀行での追加融資ではないでしょうか。
日頃からお世話になっている銀行へ行って、もう少しローンを増やせないかどうか相談することを考えるでしょう。
もし増やせたとしても当日中に決まることはなく、申し込みをしてから細かく調べられて何週間か待った頃に結果が出るケースが多いです。
さらに、審査でも細かく見られてしまうので、状況によっては断られてしまう可能性もあります。
■ファクタリング業者を選ぶコツ
安心して審査を受けるためにも、ファクタリング業者を選ぶコツも一緒に覚えておくと良いでしょう。
・買取可能額の幅がある
どのファクタリング業者も、同じように買取ができるわけではありません。
そこそこで限度が決まっているため、思ったよりも現金化できない可能性もあります。
さらに、自社が保有している売掛債権も、ファクタリング業者の買取可能とする債権の範囲内に入っていなければなりません。
この上限や下限も業者ごとに決まっていますので、申し込み前にチェックしてくと良いでしょう。
少額の債権だと下限に満たず、申し込み自体ができない可能性も出てきます。
・法人だけでなく個人も対応かチェック
個人事業主の方は特に、法人だけか個人も対応してくれるのかチェックするようにしましょう。
中には法人のみしか対応しないケースもあるため、せっかくファクタリングを申し込みしようと思っても受け付けてくれない場合もあります。
特に二社間でファクタリングをしたい場合に注意が必要で、債権譲渡登記が必要な時には法人のみしかできません。
個人事業主の方は、債権譲渡登記の必要がないファクタリング業者を選ばなければなりません。
■まとめ
ファクタリングの審査を早くするためには、オンラインで申し込みを行い必要な書類を事前に揃えておくことが大切です。
そして二社間を選び事業規模が大きい業者にしましょう。
中には悪徳業者も紛れています。
もし手数料のほかに一時金や担保金などの話が出た時にはその時点で断ってください。
どんなに手数料が安くても、さまざまな名目でお金を取られてしまうの危険です。
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