キッチンカー開業と運転資金の調達のススメ

現在、肉フェスや食フェスなどの野外イベントなどの光景がコロナ以前に戻りつつあります。 それにともなって、キッチンカーの出店が増加しております。 増加の理由は、店舗型の飲食店と比較しても、参入障壁が低く、本業とは別に副業として始められる気軽さからです。 そのため、キッチンカー開業というキーワードは今後注目される可能性が高くあります。 そこで、本記事ではキッチンカーでの開業を考えている人に向けて開業資金と運営資金の調達方法についていくつかご紹介します。 キッチンカーとは、移動販売車のことです。 車の中に電気、水道、ガスなどのインフラが整備されており、キッチンが常設されている車です。 野外での路面スペースやイベントにあわせて出店されています。 たこ焼き屋クレープ、タピオカやケバブなどの手軽につくれる商品が店頭に並びます。

初期費用がおさえられるため人気

店舗型の経営の場合、1,000〜2,000万円の開業資金が必要だと言われています。しかし、キッチンカーの場合、100〜500万円程度で開業が可能です。 初期費用をかなり低く抑えて始められるのも魅力のひとつです。 また、店舗型と比較して固定費（原価・人件費・家賃）を低く抑えられるのも魅力のひとつです。 キッチンカー内はそこまで大きくないので、多くても2人で営業します。移動式のため、家賃もかかりません。 このように月々のランニングコストも大幅にカットできます。

キッチンカーの開業資金を集めるには？

キッチンカーを始めるにあたって、開業資金が必要です。開業資金を効果的に集める方法をご紹介します。 まず、資金調達方法には大きく分けて3つあります。「貯金」「借りる」「もらう」です。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、日本政府が政策金融を実施する目的でつくられた公的金融機関です。起業したての法人や個人事業主向けに融資を多数行っている実績があります。なかでも有名なのが、創業融資です。「新創業融資制度」は、新たに事業を始める法人や個人事業主の方、まだ申告を2期まで終えていない方を対象に、3,000万円の限度額まで融資をしています。 創業融資制度の場合は条件付きですが、ずっと利用できるのが、一般貸付です。 一般貸付は、運転資金や設備資金であれば、4,800万円まで借りることができます。そして、特別施設資金であれば、7,200万円まで借り入れが可能です。 どちらの制度であっても低金利で借りられるのが特徴です。 しかし、融資が通るまでに数ヶ月がかかる点はデメリットとしてあげられますので注意が必要です。

都市銀行

都市銀行は、メガバンクのことだと思っている人が意外と多いのですが似ているようで違います。都市銀行とは、東京や大阪のような大都市に本店を構えており、広域展開している銀行のことです。2021年現在で、みずほ銀行・三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・りそな銀行の4行が都市銀行です。メガバンクの3社に加えて、りそな銀行がこれに加わります。

地方銀行

地方銀行とは、各都道府県に本店がある地域経済に多大な影響を与えている金融機関のことです。1都道府県につき1行か2行以上あります。第一地方銀行と第二地方銀行という区分がありますが、第一地方銀行は64行、第二地方銀行が41行です。

信用金庫

信用金庫は、地域に根ざした金融機関です。しかし、銀行とは違った経営形態をとっているので、銀行と名前につきません。ややシステムが相互扶助的です。利用者は預金者であると同時に出資者です。それが地域の中でネットワーク化することで、相互扶助を目的としています。そのため、株式会社のていをとった銀行とは異なります。信用金庫は信用金庫法に基づきます。

ファクタリング

ファクタリングは、新感覚のサービスとして金融リテラシーの高い人から徐々に浸透し始めているサービスなのです。まだまだ日本ではメジャーな現金調達の方法であるとは言えないので聞き馴染みがない方がいらっしゃるのではないでしょうか。 サービスの概要は、事業者がお持ちの売掛債権を売却することで、手数料の差額を現金としてお振込するという内容です。 つまり、事業者が持っている売掛債権（クレジットカード会社からの入金予定の証書も含まれます）を手放すことで、入金予定日よりも前に現金化できるという画期的なサービスです。

まとめ

以上が、キッチンカー開業をする上でおすすめの現金調達方法でした。 今後注目度がさらに高まることが予想されるキッチンカーについて、視野に入れている方は早期から現金調達方法の打ち手をいくつも確認しておく必要があります。 特に運転資金にいきづまったときの対策などのリスクマネジメント能力は重要です。 ファクタリングを知っておけば、もしものときも安心です。 それでは、以上になります。 ごらんいただきありがとうございました。