世界的にはもう常識？日本の金融リテラシーが低い理由

 

はじめに

日本は、現在多くの金融政策で遅れをとっていると言われています。特にフィンテックの分野においては、他の先進国はおろか、新興国にもどんどん追い抜かされています。実際に、スウェーデンの子どもたちのの中は、お小遣いを電子マネーでもらうため、本物の通貨を見たことがない子もいるそうです。これは大げさな例かもしれませんが、ドイツもフランスもアメリカも電子決済は浸透しきっています。未だに現金を持たないと生活できない先進国は日本だけです。たしかに、最近はペイペイを始めとするQRコード決済やSuicaなどの交通系電子マネーの浸透率は年々高まっています。しかし、それは一部の都市部に限った話であり、地方などではまだまだ現金がなければ生活ができないのが現状です。 このように日本は、完全にITの波に乗り遅れています。そのため、先進各国から大きく遅れを取っているのが現状です。さて、そんな中でも金融リテラシーのなさ故に、極めて深刻な事態に陥っている例があります。

売掛金前払いサービスとは

それは、先進各国の中で最も遅れをとっている売掛金前払いサービス（ファクタリング）です。売掛金前払いサービスとは、事業者がお持ちの売掛債権を買い取ることで、そこから手数料を引いた額を振り込むサービスのことです。手数料は、1%〜と大変、リーズナブルな値段設定となっております。売掛金前払いサービスは融資には該当しないということも大きな特徴です。それらの理由からも、このコロナ禍の中でもスムーズに現金化できるということから、注目されています。このサービスを用いれば、すぐに現金化することができます。このような利点が多くあるのですが、日本人の金融リテラシーが低すぎるため浸透率は先進国と比べてみても恥ずかしい数字になっています。

他の国のファクタリング市場比較

まず、日本のファクタリング市場は、５９億円となっています。これは日本で最も市場規模が小さいと言われる葬儀屋市場の約１０分の１の規模です。これはそれだけ、ファクタリングの利用者が少ないことを表しています。一方で、他の先進国を見てみましょう。まず、アメリカは１００億円です。次に、イタリアが３１６億円、ドイツが３３０億円、イギリスが３２８億円、フランスが４１９億円です。これらの市場規模から見ても分かるとおり、一番大きいフランスは日本の７倍の市場規模を占めています。また、比較的少ないアメリカであっても３桁になっています。このことから見ても日本の金融リテラシーの低さが伺えます。ほかの国では現金調達をもっとも効率的に行って、未然に倒産などのリスクを防いでいるにも関わらずです。日本の事業者は、このような状況になってもそもそもファクタリングの名前すら知らないのです。

世界のファクタリングの歴史

上記のような先進各国では、ファクタリングの認知が高いことには理由があります。というのも、アメリカとイギリスを始めとするヨーロッパ では、ファクタリングの歴史がそもそも古いのです。つまり、ファクタリングに対しての認知度がそもそも高かったことに起因します。かつてはイギリスで一般的だったファクター財団が行っていたサービスに少しアレンジを加えて現代の資本主義の仕組みにカスタマイズしたファクタリングをはじめて導入したのはアメリカです。このように、イギリスで生まれアメリカで発展したサービスが、ヨーロッパ中で流行っているというのはよくあることです。そのひとつがファクタリングサービスというわけです。 このような歴史を持ち合わせていない日本では、すっかり金融リテラシー後進国になってしまったというわけです。そして、金融リテラシーの低さは、ダイレクトに日本の不必要な倒産につながっています。これまでに何万社の不必要な倒産があったのでしょうか？そして、いいかげんやめませんか、そんな不必要な倒産。だからこそ、売掛金前払いサービスの利用を勧めているというわけです。 経営をしているとどうしても行き詰まって支払いが滞ってしまうことがあります。こうしたときに、すぐ廃業という選択肢に甘んじてしまうのではなく、もう一度尽くす手はないのかと東奔西走してみましょう。こうした悪あがきが企業を残すことにつながります。

まとめ

日本では著しく金融リテラシーが低いことがわかりました。このリテラシーの低さは、各国別のファクタリングの市場規模を確認することからもわかります。そして、この浸透度の低さによって、日本の不可抗力の倒産などにもつながっているのではないかという可能性について指摘しました。日本人の金融リテラシーを高めることによって今後の経済の隆盛につながるのではないかと考えられます。以上がファクタリングの世界的な知名度と日本の現状について、そこから伺える日本経済の現状についての考察でした。ご購読いただきありがとうございました。